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外国籍住民の集住地域における民生委員活動の支障要因分析

川端麗子

和文抄録

本稿の目的は,外国籍住民の集住地域における民生委員の活動に焦点をあて,その活動支障要因の構造を探索的に明らかにした上で,回答類型と外国籍住民への関わり度の関連の分析から民生委員活動の課題を検討することである.

大都市A 区の民生委員241 名を対象に質問紙調査を実施し探索的因子分析を行った結果,活動支障要因として「民生委員活動のサポート体制」「具体的な活動方法」「外国籍住民への働きかけ」「地域活動における外国籍住民との関わり」「地縁型組織との連携」の5 因子が抽出された.

活動支障要因の回答パターンの特徴を類型化するためのクラスター分析では,活動支障要因の高い群と低い群に分類された.高い群では「外国籍住民への関わり度」の「3 割以上」が有意に高かった.

これらの結果から「多文化共生の地域づくり」「多文化ソーシャルワーク」の実践でどのような取り組みが求められているのかについて検討した.

ソーシャルワーク学会誌第41 号1-14 2020 本文(PDF:1.21MB)
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