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ソーシャルワーク実践における文化的課題に関する基礎的研究

-ソーシャルワークの中国における定着化に向けて-

黄 慧娟

和文抄録

本稿はソーシャルワークの定着化を促進するために,文献レビューを通して中国のソーシャルワーク実践で生じる文化的課題を明らかにした.結果,中国のソーシャルワーク実践において,【クライエントへのアプローチがしにくい】,【『個』に焦点を当てる支援が実践されにくい】,【専門的な援助関係が保たれにくい】という三つの課題が生じていることがわかった.また,課題の文化的背景として,【集団主義的な特性】,【権威主義的な特性】,【人間関係構造の特徴】,【倫理道徳の特徴】という四つのカテゴリーを生成した.さらに,それらの課題と背景を包括的に捉え,課題間の関係性を分析することで,実践現場で生じる文化的課題の全体像を考察した.最後に,文化的課題の捉える視点および今後の課題を検討した.

ソーシャルワーク学会誌第49 号27-43 2024 本文(PDF:577KB)
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