2017年度 第34回大会
日本ソーシャルワーク学会第34回大会は終了しました。
日本ソーシャルワーク学会第34回大会は札幌におきまして、実行委員会形式により、以下の概要で開催されます。
また、本大会はこれまでの大会に引き続き、職能4団体(日本ソーシャルワーカー協会、日本社会福祉士会、日本医療社会福祉協会、日本精神保健福祉士協会)との共催に加え、新たに道内職能4団体(北海道ソーシャルワーカー協会、北海道社会福祉士会、北海道医療ソーシャルワーカー協会、北海道精神保健福祉士協会)を含む8団体との共催により開催いたします。
ソーシャルワークに携わる実践家・研究者・学生の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
主催
日本ソーシャルワーク学会
共催
(NPO)日本ソーシャルワーカー協会、(公社)日本社会福祉士会、(公社)日本医療社会福祉協会、(公社)日本精神保健福祉士協会、(NPO)北海道ソーシャルワーカー協会、(公社)北海道社会福祉士会、(一社)北海道医療ソーシャルワーカー協会、(一社)北海道精神保健福祉士協会
大会テーマ
「専門性/専門職性の越境」
大会趣旨
社会福祉基礎構造改革以降、社会福祉制度・サービスの整備が進められるなか、ソーシャルワークは窓口機能・調整機能としていっそう組織内外の他職種との連携が重要となっている。しかし、地域や関係機関においてソーシャルワーカー同様、調整機能などを担う他職種、例えば保健師や訪問看護師、他資格をベースとしたケアマネジャー等との連携において、ソーシャルワーカー/ソーシャルワークは何を強みとするのかは必ずしも明確に共有されているわけではない。
また、制度や分野の分立によって生じる「制度の狭間問題」に関しては、専門家に限らず当事者や地域住民との協働実践による開発機能の実現が期待されているなかで、どのような着眼点をもった協働のあり方が、ソーシャルワーク的といえるのかについても議論が俟たれるところである。これについては、地域共生社会における専門性/専門職性のあり方の問い直しが不可欠である。
本大会では、他職種間における専門性の越境、あるいは利用者や地域住民との協働実践等を意識した専門職性の越境について、ソーシャルワークの“社会的なるもの”の復権という観点から考えたい。
日本ソーシャルワーク学会第34回大会開催要項(PDF320KB)
1.開催日時
2017年7月22日(土)~23日(日)
2.会場
北星学園大学C館(ホール、5階・6階教室)、学生会館
(札幌市厚別区大谷地西2丁目3-1)
3.大会プログラム
2日目にワークショップが追加されました。是非ご参加ください。
- 【1日目】2017年7月22日(土)
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9:30~ 受付開始 10:30~10:45 開会
学会会長挨拶
日本ソーシャルワーク学会 学会長 小山 隆(同志社大学)10:45~12:00 基調講演
「Dealing with “Wicked Problems” by Crossing Professional and Disciplinary Boundaries
-専門性、学問(訓練)領域の境界を越えて「難問」に向き合う」
James M.Mandiberg
(Silberman School of Social Work at Hunter College, City University of New York)
座長 志水 幸(実行委員長・北海道医療大学)12:00~13:00 昼食休憩 13:00~16:00 実行委員会企画シンポジウム
「専門性/専門職性の越境-“社会的なるもの”の復権-」
シンポジスト
保健師:小林 美子(えりも町役場/えりも町居宅介護支援事業所 居宅業務係長)
社会起業:宮嶋 望(NPO法人共働学舎副理事長/農事組合法人共働学舎新得農場 代表)
社会福祉士:中村 哲也(日光市社会福祉協議会栗山支所 主査)
コメンテーター 川島 ゆり子(花園大学)
コーディネーター 横山 登志子(副委員長・札幌学院大学)16:00~16:15 日本ソーシャルワーク学会2016年度学術奨励賞 授与式 16:15~16:30 休憩 16:30~17:45 学会年次総会・名誉会員称号推挙式 17:45~18:00 休憩 18:00~20:00 情報交換会(北星学園大学学生会館) - 【2日目】2017年7月23日(日)
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9:00~ 受付開始 9:30~12:30 学会企画シンポジウム
「現代日本のスペシフィックな社会福祉問題とソーシャルワークの専門性
~専門性の「越境」に対して、改めてジェネリックなアプローチを探る~」
シンポジスト
小西 加保留(関西学院大学)
大島 巌(日本社会事業大学)
川島 ゆり子(花園大学)
木原 活信(同志社大学)
指定発言 奥田 かおり(北海道医療大学)
コーディネーター 大島 巌(同上)、空閑 浩人(同志社大学)12:30~13:30 昼食休憩 13:30~16:30 自由研究発表(一報告につき、報告20分・質疑応答10分)
「研究のできるソーシャルワーカー」を目指して
(ワークショップ)
企画・準備 日本ソーシャルワーク学会研究推進第三委員会
報告者 小山 隆(同志社大学)、志村 健一(東洋大学)、実践者
進行 保正 友子(立正大学)
自由研究発表
- ■第1会場
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13:30~14:00 高齢者のend-of-life careにおける意思決定要因
-生活相談員の支援内容と支援姿勢に着目して-
〇濱﨑 絵梨(ノートルダム清心女子大学)、村社 卓(岡山県立大学)14:00~14:30 認知症患者家族と共に歩んでいくソーシャルワーカーとしての関わり方
〇木下 一雄(名寄市立大学)14:30~15:00 見守りネットワーク活動と商業資源の参加に関する検討
-住民インタビューと参与観察からの分析-
〇山井 理恵(明星大学)15:00~15:30 介護保険施設の相談員が抱える倫理的課題とジレンマ(1)
-自記式質問紙調査からみる現状と要因-
〇和気 純子(首都大学東京)、間嶋 健(同博士後期課程)15:30~16:00 介護保険施設の相談員が抱える倫理的課題とジレンマ(2)
-相談員を対象としたアンケートの自由記述分析をとおして-
〇間嶋 健(首都大学東京 博士後期課程)、和気 純子(首都大学東京)16:00~16:30 バリデーションを実践した施設職員への効果に関する研究
-認知症支援における利用者理解の深化-
〇都村 尚子(関西福祉科学大学)、三田村 知子(関西福祉科学大学) - ■第2会場
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13:30~14:00 退院支援における医療ソーシャルワーカーの役割
〇中山 侑那(札幌麻生脳神経外科病院)、中村 美由紀(札幌麻生脳神経外科病院)
星野 由利子(札幌麻生脳神経外科病院)、畑 亮輔(北星学園大学)14:00~14:30 訪問診療マネジメントというソーシャルワーク
-在宅医療を社会福祉的視点で支える-
〇坂本 繁樹(医療法人八女発心会 姫野病院)14:30~15:00 入退院を繰り返す事例の構造分析と相談者理解
-相談者の事例論理-
〇柳田 千尋(立命館大学大学院・東京山手メディカルセンター)15:00~15:30 生活困窮者自立支援制度における支援の在り方についての考察
-資源へのアクセシビリティの保障という観点から-
〇平塚 倫子(社会福祉法人 新栄会)15:30~16:00 社会的企業による住宅困窮・生活困窮者への就労支援
-わが国の多様な就労支援と韓国の社会的企業-
〇宮竹 孝弥(東洋大学大学院福祉社会デザイン研究科博士後期課程)16:00~16:30 文部科学省「地(知)の拠点整備事業」を活用したソーシャルワーク教育の可能性
-地域福祉活動計画との連携による「自治会インターンシップ」プロジェクトとその成果-
〇山下 匡将(名古屋学院大学) - ■第3会場
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13:30~14:00 精神保健福祉士の立ち位置の整理
-支援関係を持たない居場所「いそのさんち」の活動から-
〇佐々木 旭美(いそのさんち代表・砂川市立病院)14:00~14:30 ソーシャルワーカーの自己規定の変遷
-養成課程卒業後2年のPSWへの経年インタビュー調査-
〇大谷 京子(日本福祉大学)14:30~15:00 マインドフルネスがもたらすソーシャルワーク援助関係への影響
-ソーシャルワーカーの主観的変容を踏まえた探索的研究-
〇池埜 聡(関西学院大学人間福祉学部)15:00~15:30 ソーシャルワーカーの「思考」に沿った記録の試み
-SOAP方式に「I:支援内容」を加え「P」を「今後の計画」とした記録方式-
〇福島 喜代子(ルーテル学院大学)15:30~16:00 意思決定支援における動機づけ面接の応用について
-困難事例への介入手法の一考察-
〇川崎 千枝(世田谷区社会福祉協議会)16:00~16:30 スクールソーシャルワーク固有の協働アセスメント要素の検証
-スクールソーシャルワーカーへのインタビュー調査の分析から-
〇岡村 奈緒美(京都府立大学大学院) - ■第4会場
-
13:30~14:00 海外のソーシャルワーク研究動向におけるThresholds(敷居,入口)の概念
-児童虐待対応の連携向上に向けた示唆-
〇池田 紀子(ルーテル学院大学大学院社会福祉学専攻博士後期課程)14:00~14:30 2年間にわたる相談援助実習生のコンピテンシーの現状
-A大学の現状にみる相談援助実習教育の課題-
〇橋本 有理子(関西福祉科学大学)、柿木 志津江(関西福祉科学大学)
小口 将典(関西福祉科学大学)、中島 裕(関西福祉科学大学)
得津 愼子(関西福祉科学大学)、種村 理太郎(関西福祉科学大学)14:30~15:00 ソーシャルワーカーのプロフェッショナル・ラーニング(Professional Learning)
-多様で豊かな学びの理解に向けて-
〇浅野 貴博(ルーテル学院大学)15:00~15:30 独立型社会福祉士のソーシャルワーク実践に対するスーパービジョン方法の構築
-エコシステム構想による支援ツール開発と試行-
〇小榮住 まゆ子(椙山女学園大学)、御前 由美子(関西福祉科学大学)
安井 理夫(関西福祉科学大学)、長澤 真由子(広島国際大学)
西内 章(高知県立大学)、溝渕 淳(広島文教女子大学)15:30~16:00 集合方式による個人スーパービジョンプログラムの評価と課題
-スーパーバイザーへのフォーカス・グループ・インタビューからの分析-
〇片岡 靖子(久留米大学)、岡田 まり(立命館大学)、野村 豊子(日本福祉大学大学院)16:00~16:30 集合方式による個人スーパービジョン
-社会福祉士のスーパーバイザー養成プログラムの開発と評価に向けて-
〇岡田 まり(立命館大学)、野村 豊子(日本福祉大学大学院)、片岡 靖子(久留米大学)
4.参加費用
- 【大会参加費】
-
会員(共催団体の会員含む) 非会員 学生・大学院生 事前申込み 7,000円 8,000円 3,000円 当日申込み 9,000円 9,000円 3,000円 - 【情報交換会費】
- 5,000円 会場:北星学園大学学生会館
- 【昼食代】
- 両日お弁当をご用意いたしますので、ご希望の方はお申し込みください。
1食:1,000円(お茶付き)
※事前申し込みのみ
※尚、両日ともに大学生協は営業しておりません。
※近隣にはコンビニエンスストアやレストランもございません。
5.大会参加申し込み方法
- 【事前参加申し込み期間】
- 2017年3月15日(水)~6月23日(金)
※大会当日の受付の混乱を避けるため、できるだけ事前のお申し込みをお願い致します。 - 【事前参加申し込み方法】
- 事前参加申し込みは締め切りました。
インターネット上の参加申し込みフォームにて必要事項を入力し、お申し込みください。参加申し込みフォームにアクセスしてください。
6.自由研究発表の応募方法、抄録の作成および提出について
- 【自由研究発表の応募および抄録の提出期間】
- 2017年3月15日(水)~5月15日(月)
- 【自由研究発表の応募資格】
- 応募資格は、日本ソーシャルワーク学会会員であり、かつ年会費を納入していることです。もしくは、共催団体の会員です。
- 【自由研究発表の応募方法】
- 自由研究発表の応募は締め切りました。
- 【大会要旨集の抄録】
- 大会要旨集用の抄録(A4用紙2枚分)の提出を自由研究発表の応募と併せてお願いします。自由研究発表のお申し込み後にご案内するアドレスへ、データファイルをメールに添付して送付してください。抄録の様式は、こちらからダウンロードして作成してください。
※応募頂いた演題および抄録原稿は大会実行委員会で査読し、採否を決定します。結果は6月初旬に通知します。
7.実行委員会企画シンポジウム
- 【テーマ・趣旨】
- 専門性/専門職性の越境-“社会的なるもの”の復権-
- 大会趣旨にもあったように近年は他職種や当事者・地域住民によるソーシャルワーク機能を有する福祉実践が広がりをみせている。地域共生社会における「越境」時代のなかで「ソーシャルワーク機能」と「ソーシャルワーク/ソーシャルワーカー」の両者をどう考えればいいのだろうか。さらに、ソーシャルワーク/ソーシャルワーカーの本来機能(強み)は何なのだろうか。
- 本シンポジウムではこのような問いを出発点に、以下のような問題意識から議論する。①社会福祉問題の拡大や複雑化という現代的な社会状況のなかで、専門性/専門職性の「越境」という外在的問題と、ソーシャルワークの「本来機能(強み)」が発揮できていないもどかしさという内在的問題が相互に関連し、ソーシャルワーク/ソーシャルワーカーの「不安定さ(溶解)」(あるいは見えにくさ)が生じているのではないか。②「越境」に関しては、「専門性の越境」(専門職間)と、「専門職性の越境」(対当事者や地域住民)という2つの越境が想定できるが、この状況は「ソーシャルワーク機能」と「ソーシャルワーク/ソーシャルワーカー」をどう位置付けるかという問題でもあり無視できない論点のひとつである。③ソーシャルワークの「本来機能」は、ソーシャルワ ークの social に込められている“社会的なるもの”の意味を現代的状況のなかで再認識することによって明確になるのではないか。そして、それはおそらく専門性/専門職性の「越境」時代におけるソーシャルワークの開発的実践(社会変革機能)を意味するだろう。④しかし、開発的実践(社会変革機能)に関する方法論的な理論基盤は発展途上であり、かならずしもソーシャルワーク/ソ ーシャルワーカー間で明確に共有され、精緻化されているとはいえない。
- 上記の問題認識は、それぞれに論点が多様に存在し議論が拡散しがちであるため、シンポジウムでは若干の論点整理を行った上で、中心的な「問い」を以下のように設定する。
- 利用者(当事者)を主体にした時、はじめて「越境」時代の協働のあり方が見えてくるとすれば、そのときソーシャルワーク/ソーシャルワーカーの本来機能とは何か。それは社会変革機能だといえるのだろうか。もし、そうだとすれば何を明確にする必要があるのか。
- シンポジストにはそれぞれ独自の立場から、地域実践の内容と他職種や当事者・地域住民との連携・協働について話題提供を受ける。コメンテーターには「地域を基盤としたソーシャルワーク」の観点から論点整理と意見提示を頂く予定である。最後に、フロアとの議論を行ったうえで、シンポジウムのまとめを行いたい。
- 【シンポジスト・スケジュール等】
- シンポジスト
保健師:小林 美子(えりも町役場/えりも町居宅介護支援事業所 居宅業務係長)
社会起業:宮嶋 望(NPO法人共働学舎副理事長/農事組合法人共働学舎新得農場 代表)
社会福祉士:中村 哲也(日光市社会福祉協議会栗山支所 主査)
コメンテーター 川島 ゆり子(花園大学)
コーディネーター 横山 登志子(副委員長・札幌学院大学)
8.学会企画シンポジウム
- 【テーマ・趣旨】
- 現代日本のスペシフィックな社会福祉問題とソーシャルワークの専門性
~専門性の「越境」に対して、改めてジェネリックなアプローチを探る~ - 近年、日本の社会福祉をめぐるさまざまな領域において、地域共生社会のあり方が求められる一方で、既存の制度や社会サービスでは対応できない新しい社会問題・社会福祉問題が拡大し、解決の途 が模索されている。これらは「制度の狭間」状態にある複雑・困難な問題でもあり、それぞれの領域、たとえば高齢者の地域包括ケア、児童虐待、生活困窮者支援等ではスペシフィックに問題解決の方策が検討され、施策化が進められている。しかしながらこれら各領域では、従来はソーシャルワーク(SW)が取り組んで来た福祉課題の解決を、SW 専門職以外の他専門職種(看護・リハビリ職等)、さらには一般住民などが担い、専門性の「越境」とも認識される事態が進行している。2015 年に厚生労働省が発表した「誰もが支え合う地域の構築に向けた福祉サービスの実現」(新福祉ビジョン)では、新しい地域包括支援体制を担う人材としてコーディネート力のある人材の必要性が強調された。これらの人材は、地域社会に対する分析力やニーズに対して必要な社会資源を創造・開発したり、地域を変える等、本来であれば実践力、調整力、企画力、実践研究力のある SW 人材に求められる資質が問われている。しかしながら、新福祉ビジョンでは SW 人材に限定した記述はされていない。
- このように、現代日本のさまざまな新しい社会福祉問題に対応して各領域でスペシフィックに取り組まれる各々の実践において、SW はどのような「独自性」「固有性」を提示できるだろうか。またその「専門性」を、どのように SW の有効な方法論として定式化し、確立できるだろうか。それは、現代日本のスペシフィックな社会福祉諸問題への解決方策をたて軸に見立て、それぞれの問題解決方法を通底するよこ軸としての、切れ味の良い「横ぐし」を通すジェネリックなアプローチの探索と言うことができよう。
- 本シンポジウムでは、大会テーマ「専門性/専門職性の越境」の下、大会初日の実行委員会企画シンポジウム「専門性/専門職性の越境~”社会的なるもの”の復権」で行われる議論を受けて、大会2日目に本学会理事が中軸となって、現代日本のスペシフィックな福祉問題の解決に有効な、SW 固有のジェネリックなアプローチを探索する。その際、現代日本のスペシフィックな社会福祉諸問題の解決には、ミクロレベル・個人レベルの実践を、メゾ・マクロ領域の SW 実践に反映させ、それを福祉制度・施策、政策へと架橋する視点とアプローチが、まずは重要と考える。各シンポジストには、この観点から注目される4つのアプローチ(SW アドボカシー、実践家・当事者参画型「プログラム開発と評価」、狭間問題に対するコミュニティ SW 開発アプローチ、クライエント中心アプローチ等 SW における「固有」の価値・思想を反映したアプローチ)を取り上げて頂き、SW の独自性・固有性の観点から報告して頂く。その上で4演題に共通する視点・アプローチを討議する中から、こんにち日本社会に求められる SW 固有の有効な視点・アプローチ、実践的理論を構築できればと願っている。
- 【シンポジスト・テーマ等】
- 1.小西 加保留(関西学院大学):
ソーシャルワークアドボカシーの可能性~環境アセスメントによるミクロ・メゾ・マクロ SW 実践への展開
2.大島 巌(日本社会事業大学):
実践家・当事者参画型の「プログラム開発と評価」アプローチ
3.川島 ゆり子(花園大学):
制度の狭間問題に対するコミュニティソーシャルワークの開発アプローチ(仮)
4.木原 活信(同志社大学):
クライエント(当事者)中心アプローチなど、ソーシャルワークにおける「固有」の価値・思想を反映したアプローチ(仮) - ○指定発言 奥田 かおり(北海道医療大学)
○コーディネーター 大島 巌(同上)、空閑浩人(同志社大学)
9.「研究のできるソーシャルワーカー」を目指して(ワークショップ)
- 【テーマ・趣旨】
- 日本ソーシャルワーク学会研究推進事業の一環として2019年度発行をめどに、ソーシャルワ ーク実践者に向けた研究ガイドブック(『本当のことを知る方法~ソーシャルワーカーのための研究ガイドブック~(仮題)』)出版を企画している。そこで関係者への周知や出版企画内容の試行等を目的とし、ワークショップを開催する。
- 【スケジュール等】
- 日時:7月23日(日)13:30~16:30(大会2日目午後)
参加費:無料
申し込み:大会事務局(nakay@sgu.ac.jp)まで、メールにて事前申し込みとする
定員:30名
プログラム: -
13:30~13:40 趣旨説明、紹介 13:40~14:40 研究の進め方、研究方法と実際の解説
小山 隆(同志社大学)、志村 健一(東洋大学)14:40~15:00 実践者からの報告 15:00~15:10 休憩 15:10~16:30 実践者に対するライブ・スーパービジョン、フロアも交えた討議
進行:保正 友子(立正大学) - 報告内容:
-
小山 隆 実践者が研究する意義、問題関心からリサーチクエスチョンの立て方、研究方法の選択、倫理的配慮等、研究の進め方について 志村 健一 質的研究法として注目されているグラウンデッド・セオリーの紹介、実際の研究テーマと研究方法の関係、研究方法を用いた研究の進め方 実践者 これから実践に基づく研究を試みようとする方から、実践内容の紹介、問題意識、研究を進める上で困っている点など - 企画・準備:
日本ソーシャルワーク学会研究推進第三委員会
10.宿泊等について
札幌は国内外からの観光客が多く、特に週末はホテルの確保が大変難しくなっております。早めの確保をお願い致します。
大会の事前参加登録を委託しております近畿日本ツーリスト北海道にて、大会参加者向けの宿泊プランを用意していますので、必要な方は以下のリンクからご確認ください。
日本ソーシャルワーク学会第34回大会は終了しました。
11.会場・交通案内
会場や交通機関につきましては、北星学園大学ホームページを参照してください。
- 【会場へのアクセス】
- 札幌駅および市内から:札幌市営地下鉄東西線「大谷地駅」より徒歩約10分
新千歳空港から:新千歳空港連絡バス地下鉄大谷地駅直行便「大谷地駅」徒歩約10分
高速道路から:千歳・苫小牧・室蘭方面からの場合は「札幌南インター出口」から約2km
12.実行委員
志水幸(実行委員長・北海道医療大学)、池田雅子(副委員長・北星学園大学)、横山登志子(副委員長・札幌学院大学)、上原正希(道都大学)、奥田かおり(北海道医療大学)、神部健史(四恩園)、越石全(札幌医学技術福祉歯科専門学校)、中田雅美(札幌学院大学)、中村和彦(北星学園大学)、福間麻紀(北海道医療大学)、巻康弘(北海道医療大学)、中村裕子(事務局長・札幌学院大学)
13.お問い合わせ先
日本ソーシャルワーク学会第34回大会事務局
〒069-8555 北海道江別市文京台11番地
札幌学院大学人文学部臨床心理学科 中村裕子研究室
日本ソーシャルワーク学会第34回大会は終了しました。