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2025年度 第42回大会

1.大会テーマ

インクルージョンとAOP(反抑圧的実践)

2.趣旨

 ソーシャルワークの中でも理念として広く受容されてきているインクルージョンについては、「ソーシャルワークのグローバル定義」の中で「ソーシャルワークの中核をなす原理として謳われている「多様性尊重」を実現させていくために、その実践的な理念としての意義は失われていない。しかし、一方でインクルージョンが多様性の背後に存在する抑圧や差別(それらは新自由主義の中で一層深刻になってきている)を見過ごし、それを温存したまま既存の社会体制の中に「包摂」するだけであるという批判もなされている。

 こうした中で、近年、日本のソーシャルワークの中で注目されるようになっているAOP(反抑圧的実践)は、新自由主義の潮流に対抗する形でイギリスにおいて登場し、ソーシャルワークが見過ごしてきたとされる抑圧や差別構造に注目し、社会の変革の実現にむけて理論化が進められてきた。しかし、その践を日本のソーシャルワークに導入することについては様々な課題があることも否定できない。

 今大会では、このAOPに注目する一方で、これまでソーシャルワークが重視してきたインクルージョン、あるいはその近似の理念との整合を理論的に如何に果たしていくべきなのかを考える契機にしたい。また、日本においてAOPを実践的に展開していくことの意義や課題についても意見交換できる場になればと考える。

3.開催日程

2025年7月5日(土)・6日(日)

4.開催場所(対面開催)

関西学院大学西宮上ヶ原キャンパスG号館(兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155)
阪急甲東園駅から 阪急バス(関学方面)「関西学院前」下車(所要時間約7分)または徒歩約20分
JR西宮駅から 阪急バス(甲東園行き)「関西学院前」下車(所要時間約18分)

5.実行体制について

大会長:武田丈(関西学院大学)
副大会長:大和三重(関西学院大学)
実行委員長:松岡克尚(関西学院大学)
事務局:川島恵美(関西学院大学)
竹森美穂(関西学院大学)
後援団体(予定)
【兵庫県】
一般社団法人 兵庫県社会福祉士会
一般社団法人 兵庫県精神保健福祉士協会
兵庫県医療ソーシャルワーカー協会
一般社団法人 兵庫県介護支援専門員協会
社会福祉法人 兵庫県社会福祉協議会
社会福祉法人 西宮市社会福祉協議会
【全国団体】
公益社団法人 日本社会福祉士会
公益社団法人 日本精神保健福祉士協会
公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会
特定非営利活動法人 日本ソーシャルワーカー協会
一般社団法人 日本ソーシャルワーク教育学校連盟

6.キャンパスマップについて

キャンパスマップ
関西学院前停留所から徒歩約5 分

7.大会プログラムについて(予定)

1日目:2025年7月5日(土)

13:00開会式
13:40-14:50基調講演
講師:坂本いづみ(トロント大学)
「カナダにおけるAOPの最新の動向」
司会進行:武田丈(関西学院大学)
15:00-17:30学会企画シンポジウム
テーマ:
交差性とソーシャルワーク:実践事例から「交差性」を読み解く
概念説明:藤高和輝(京都産業大学)
事例提供:
千葉翼(NPO法人ふるさとの会 台東事業部)
中村恵子(女性用日常生活支援住居施設・ふるさと日の出館)
ディスカッション:
加藤慶(東京通信大学)
河口尚子(立命館大学生存学研究所客員研究員・社会福祉士)
司会:横山登志子(札幌学院大学)
コメンテーター:ヴィラーグ ヴィクトル(日本社会事業大学)
18:00-19:30情報交換会(会場未定 西宮周辺)

2日目:2025年7月6日(日)

9:00-11:00自由研究発表
11:10-12:00ポスター報告(研究報告・実践報告)、交流企画
12:30-13:30総会
13:40-16:10大会校企画シンポジウム
テーマ:「日本におけるAOPの課題とインクルージョンとの融合」
コーディネーター:大谷京子(日本福祉大学)
シンポジスト:
児島亜紀子(大阪公立大学)
宮﨑理(明治学院大学)
佐藤聡(DPI日本会議)
青木理恵子(NPO法人CHARM)
16:20-16:30閉会式

8.大会・情報交換会参加費

会員(日本ソーシャルワーカー連盟所属団体の会員を含む)7,000円
非会員8,000円
学生・院生3,000円
高校生(学生交流企画研究責任者を含む)1,000円
情報交換会4,500円

【参加申込期間】
2025年4月1日(火)~7月1日(火)12時まで

【参加申し込み方法】
以下のPeatixのサイトからお申込みください。

URL:https://jsssw42taikai.peatix.com

支払い方法は、クレジットカードまたはコンビニ決済が選択できます。参加登録後8日以内にお支払いください。直前に申し込みされた方は、最終の支払い期限が7月1日(火)12:00 までとなります。期限までの入金が確認できない場合は、参加登録は無効となりますのでご注意ください。なお、一旦納入された参加費は、不参加であっても、払い戻しはいたしません。
宿泊については斡旋をしておりません。各自でご予約ください。なお、阪急電鉄の大阪梅田駅、神戸三宮駅、宝塚駅周辺に、手ごろな価格のビジネスホテルが複数あります。大阪万博開催期間中のため、ホテルの予約が取りにくい可能性があります。宿泊される方は、早めのご予約をお勧めいたします。
大学周辺に飲食店は少ないため、昼食は予めご準備ください。

9.自由研究発表・ポスター報告の演題募集

発表者抄録受付 締め切り:2025年5月16日(金)まで
自由研究発表およびポスター報告の申し込みは、以下のメールアドレス宛にお願いします。抄録のデータファイルをメールに添付して送付してください。

提出先:jsssw.seminar2025@gmail.com

  • 自由研究発表は一演題につき、報告時間20分、質疑応答10分の計30分です。
  • 自由研究発表およびポスター報告を行うことができるのは、日本ソーシャルワーク学会会員に加えて、職能4団体の会員も含まれます。奮ってご応募ください。
  • ポスター報告はA0サイズ(縦1189㎜×横841㎜ A3:8枚、A4:16枚相当)です。
  • ポスター報告を申し込む際は、メール本文に研究報告か実践報告を明記ください。
  • 発表においては、日本ソーシャルワーク学会研究倫理規程および同研究倫理指針を熟読のうえ、遵守を徹底してください。抄録および口頭発表の当日配布資料の作成においては、「日本ソーシャルワーク学会自由研究発表エントリーチェックリスト」を用いて点検し、発表当日に座長にお渡しください。

大会抄録集用の抄録(A4用紙2枚分)の様式および「自由研究発表エントリーチェックリスト」は、以下よりダウンロードして作成してください。

※応募頂いた抄録は大会実行委員会で査読し(主に研究倫理の確認)、採否を決定します。最終決定は6月上旬ごろを予定しています。査読結果に応じて、修正を求める場合があります。

10.交流企画の演題募集

発表者抄録受付 締め切り:2025年5月16日(金)まで
交流企画の発表申し込みは、以下のメールアドレス宛にお願いします。抄録のデータファイルをメールに添付して送付してください。

提出先:jsssw.seminar2025@gmail.com

他領域交流企画職能4団体以外、他専門職、他業種との交流を通して参加者の知見を広げることを目的に、本学会員以外(他学会の会員など)から、ポスター報告形式による研究報告・実践報告を募集します。
応募資格は特に設けませんが、発表者(セカンドオーサー以降も含め)は交流企画開始時に会場にご参集ください。
学生交流企画ソーシャルワーク・福祉教育の増進や未来のソーシャルワーカー、研究者の育成に寄与することを目的とし、ソーシャルワーク関連分野を学ぶ高校生や学部レベルの学生によるポスター報告形式での研究報告・実践報告を募集します。
  • 発表者が高校生の場合は、必ずPI(Principal Investigator:研究責任者)として高校教員が発表者とともに名を連ね、当日発表会にも参加をしてください。
  • 高校生およびその発表に名を連ねる研究責任者の高校教員の参加費は、1,000円とします。
  • 発表者が大学生の場合は、所属する大学の教員の推薦を受けてください(推薦書の書式は問いません)。
  • ポスター報告はA0サイズ(縦1189㎜×横841㎜ A3:8枚、A4:16枚相当)です。
  • 他領域交流企画を申し込む際は、メール本文に、職場、所属団体・学会等、研究報告か実践報告を明記ください。
  • 発表においては、日本ソーシャルワーク学会研究倫理規程および同研究倫理指針を熟読のうえ、遵守を徹底してください。抄録および当日配布資料の作成においては、「日本ソーシャルワーク学会自由研究発表エントリーチェックリスト」を用いて点検し、発表当日に座長にお渡しください。

大会抄録集用の抄録(A4用紙2枚分)の様式、および「自由研究発表エントリーチェックリスト」は、以下よりダウンロードして作成してください。抄録作成にあたっては、同じく掲載した「抄録作成上の注意」を参照してください。

https://www.jsssw.org/about-annual-meeting/post-1987.html

※応募頂いた抄録は大会実行委員会で査読し(主に研究倫理の確認)、採否を決定します。最終決定は6月上旬ごろを予定しています。査読結果に応じて、修正を求める場合があります。

11.情報保障について

基調講演、学会企画、大会校企画、総会には手話通訳と要約筆記を配置予定です。個別に配慮が必要な場合は、大会事務局までお問い合わせください。

12.預かり保育について

事業者と直接契約を結んでいただく形になります。希望の方は、大会事務局までお問い合わせください。

13.お問い合わせ先

日本ソーシャルワーク学会第42回大会事務局:jsssw.seminar2025@gmail.com

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