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グループワーク現任研修後の 高齢者デイサービスプログラムの変化と研修項目

水野良也・中島慶行

和文抄録

高齢者デイサービス職員に対し,グループワークに特化した1 年に及ぶ研修を実施した結果,場の盛り上がりや滞りのない日課を重視したプログラムから,利用者の参加目的や課題を意識し能力の違いや関心の差を考慮したプログラムへの改善事例が見られた.分析の結果,その変化をもたらしたものは,利用者同士の良好な関わりや交流を高めるメンバー間の「相互作用」,サービスの選択や進行を工夫する際に具体的なヒントを与えてくれる「プログラム活動」,そして利用者の相互援助やエンパワメント向上を目指す「グループワークの目的」の3 点に集約された.高齢者デイサービス施設職員に対するグループワーク研修のあらためての重要性と教えるべき研修項目が仮説として提示された.この仮説を踏まえて,より効果的な研修内容の改善と仮説検証法および実践の積み上げが今後の課題である.

ソーシャルワーク学会誌第37 号1-13 2018 本文(PDF:531KB)
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