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ソーシャルワークアセスメントスキル評価指標の開発

―精神保健福祉士を調査協力者とする質問紙調査より―

大谷 京子

和文抄録

ソーシャルワークアセスメントスキル評価指標の開発を目的として,4 つの県精神保健福祉士協会会員に質問紙調査を実施した.有効回答277 票を使用し,探索的因子分析(最尤法・プロマックス回転)を行った結果,実践については「情報収集」「仮説生成(実践)」「仮説検証」の3 因子19 項目,思考については「面接中の思考」「情報分析」「仮説生成(思考)」の3 因子20 項目を抽出した.外的基準とした「問題予防や課題解決スキル群」と,各因子との間に,有意な正の相関がみられたため,妥当性が確かめられた.また下位尺度のCronbackαも.775 から.869 あり,一定の信頼性が確保された.

年齢と経験年数以外で,各因子の下位尺度得点との有意な相関はみられなかった.このことから,アセスメントスキルが精神保健福祉領域においては所属を超えた共通性があることと,アセスメントに特化した研修プログラム開発の必要性を述べた.

ソーシャルワーク学会誌 第32号 1‒12 2016 本文(PDF:419KB)
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